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「発達性トラウマ」という捉え方

発達性トラウマ

人は育ちの中で多くのことを学んでいます。日々のちょっとしたできごとや積み重ねから「こうするとうまくいく」「こうすれば傷つかない」など自分なりのやり方を身につけていきます。やってみてうまくいった方法は繰り返され、習慣化され、いつどうやってそれを体得したのか忘れてしまっても、生きていく術として定着していきます。

ある時、自然に自分の中に起こっている思考や感情・行動が、人生を生きやすいものにしていることに気付いたら、それはそれまで繰り返し学んできたことの表れなのかもしれません。人とのつながりを感じられたり、自分を認めることができるのは、神経の調整が取れている証拠です。

そして逆に、知らず知らず今習慣化しているやり方が、自分を追い詰めたり傷つけたりしている場合もあるでしょう。

育ちの中で、大きな傷つき体験がある場合や、大きいとは思わなくても日々の積み重ねがある場合や、子どもとして当たり前の欲求が満たされなかった経験などがあると、自分を守ることを生きる術の一番の方法として身につけることがあります。たとえば身を固くして自分を出さないこと、怒りを露わにして攻撃されないこと、人と関わらないこと、などです。

その時はそうやって自分を守ったのですから、何も間違ってはいないのです。それが生きる力であり英知なのです。でもそれが習慣化することで、今はその危険がないのにそのやり方が続いている場合かえって自分を苦しめていることがあります。

何かわからないけど生きづらさがある、ある特定の場面になると緊張する、人と比べて自分は劣っている気がする、自信が持てないなどなぜなのか自分でもよくわからない辛さがある場合、幼いころに学んで習慣化した思考の癖ややり方があるかもしれません。

ゲシュタルト療法SE™療法で身体の感覚を大切にしながら、ご自身への理解を深め、リソースや回復力を大切にしながら、少しずつ優しく紐解いていくお手伝いをしていきます。

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前田心身療法・・病気治しは癖直し

前田心身療法

論理療法(アルバート・エリス)とロゴセラピー(フランクル)を元に前田耕作が考案した心理療法です。認知と知覚との関係を大切に捉えて短期に改善へと導きます。

かつては神経症と呼ばれていたカテゴリーのこじれた症状も短期に改善します。(対人恐怖・多汗、赤面恐怖・対人緊張・強迫症状・ふるえ・うつ・その他)

 

「ロゴセラピー」って

 

ロゴセラピーは「ロゴス」と「セラピー」を合わせた言葉です。「ロゴス」は「意味」の意で「意味による癒し」となります。創始者ヴィクトル・フランクルは1905年に生まれウィーン大学で医学博士と文学博士を取得。第二次世界大戦中ユダヤ人というだけでナチによるアウシュヴィッツ収容所に家族と共に収容され両親、奥さんは収容所で亡くなり、終戦時5%の生存者といわれる中に生き残ることが出来た精神科医です。極限状態の中で精神科医の目を失わずに体験をとおして完成させたのが、ロゴゼラピーです。フロイトやアドラーとの交流も戦前に有り、ロゴセラピーの元型はすでにありました。耐え難い過酷な体験を通して確信に至った哲学(どう生きるか)には、我々一人ひとりの人生に与えられた「意味」を見つけるための三つの価値を示しています。創造、体験、態度の価値です。仕事や創造活動、他者との交わりの体験、その場でとる態度による価値があり、そしてそこには他者に自己に事物に対しての「愛」が底に流れていることに気付くのです。現代の私たちがもう一度立ち返って考えたい大切なものがあるように思います。

 

フランクルは「どんな時も、人生には意味がある。」と説きます。

あなたを超えた人生からあなたは呼びかけられ問いかけられている。何か(誰か)があなたを待っている。「人生の意味」を考えるとき、あなたがそれを問うのではなく、問われている者としてその意味を考え、それに応える存在であるという逆説的な観点こそが人間の本来のあるべき姿であると説いています。人間の欲には際限がありません。悩みはその中にあることが多いのです。そこに囚われ自己観察過剰に陥り悪循環を繰り返すことになります。

 

ロゴセラピーは「 逆境の中にいる人に生きる勇気を与える心理学(哲学)」であり、フランクルは「あなたがどれほど人生に絶望したとしても、人生があなたに絶望することは決してない」「行うべきことは、人生からの問いに対して「意味と使命」を発見し実現しいくこと」と教えてくれます。

「何のために生きるのか、問いかけられている意味は?」一緒に考えましょう。今までどう生きてこようと「経験に無駄は無い」のです。そこには意味があったはずです。「生みの苦しみ」「クリエイティブ・イルネス」などの考えにも通じるかも知れませんね。

 

また、三つの価値と深く関わる考え方に「逆説的志向」という自己観察過剰からも脱却できるセラピーがあります。人生(人,何か)からの問いかけに対する答えが逆説的であり、そこに意味が生じそれに志向するのです。回避行動から積極的に向かう態度価値の獲得が生じます。悪循環さようならです。

 

前田療法はここにアルバートエリスの論理療法をからませて心理教育・メンタルトレーニング・脱感作を加えて、かつては神経症と呼ばれていたカテゴリーのこじれた症状も短期に改善します。(対人恐怖・多汗、赤面恐怖・対人緊張・強迫症状・ふるえ・うつ・その他)

所長:竹内勝昭

認知行動療法
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認知行動療法とは

今ある問題や困りごとの悪循環を見つけ出し、「認知(捉え方)」と「行動」を工夫することによってより良い日常をおくれるようになるための「今・ここ」の心理療法です。

なにかがうまくいかない時、気持ちに負担のかかるストレスがある時、その時何が起こっているのでしょうか?
認知行動療法では、それを下記の表のような基本モデルに従って理解していきます。

認知行動療法・図解

ストレスは、「状況」とそれに対する「自分の反応」に分けることができます。その二つは相互作用しあっていて、互いに影響しあっています。また、それと同じように個人の反応の中でも、「認知(捉え方やイメージ)」「感情」「身体反応」「行動」は全てつながっていて、やはり互いに影響し合っているのです。
ストレスがある時は、ここに悪循環が存在します。

たとえば、「あいさつをしたのに返事がなかった」という状況があったとしましょう。その時個人の反応はひとそれぞれですが、Aさんはとても悲しい気持ちになったとします。それはなぜでしょう。そこには、その人特有のものの捉え方(認知)が存在しているからなのです。Aさんは「私はいつも人に好かれない」と考えて悲しい気持ちになっていました。

このように、この状況から、Aさんがどの様にそれを捉えて、どんな感情が生まれ、どんな行動をするのか、それをじっくりと一緒に理解していきます。
しっかりと理解できたあとは、これを別の流れにしていくことができます。
これは循環(つながり)なので、1か所に工夫を加えることで、別の流れが生まれるのです。

ご自身にとっていい循環となるように、認知(捉え方・考え・イメージ)と行動に意図して工夫を加えていきます。そしてそれを実際に使えるかどうか実験・検証しながら身につけていきます。私たちは、そのお手伝いをさせていただきます。
セルフヘルプ(自分で自分を助けられるようになること)を目指して、実際にご自身で使えるようになることを目的としています。

お薬を飲んでいるけれどあまりよくならない方など、お薬も自分を助けるための一つのアイテムですが、ご自身でやり方を身につける認知行動療法もアイテムの一つに加えてみませんか?

この他、ご希望や必要なケースによっては『ヒアリング(過去の話)』『今この時を味わうマインドフルネス』『各種リラックス法』などを導入していきます。

クローバー畑

認知行動療法カウンセリングの流れ

 インテーク 

(初回面談)

 アセスメント 

(上記基本モデルに従って問題を理解する)
※ここをじっくりとやっていくことが大切です。

 問題同定・目標設定 

 目標にあった技法を身につける 

※捉え方や行動の工夫を一緒にみつけ、使えるように練習するなど

 効果検証 

 再発防止練習 

※他のことにも使えるように

 終結 

 フォローアップ 

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